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キース・ジャレット TREASURE ISLAND

~ かわいいコックさんのおすすめ!この1枚! ~
          -キース・ジャレット- 【3】
            ”TREASURE ISLAND 宝島 ”
キース・ジャレット TREASURE ISLAND_b0054602_11274015.jpg

(1974:アメリカ インパルス 盤)
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ジャズのグループでの、この頃のキースには、いらいらさせられ続けておりました。
びっくりするような、きれいなバラードがあるかと思えば、
フリーフォームの演奏が顔を見せたり、
はたまた、ソプラノサックスのお遊びがあったり・・・
アルバムの統一感がまったくナシ!
これまでのキース・ジャレット名義のアルバムは、
アトランティック系に数枚、CBSコロンビアに1枚、あります。
アトランティック系、ヴォルテックス盤”Somewhere Before”という
ごく初期のピアノトリオのライブアルバムだけは、聞いてみても良いかも・・・
ボブ・ディランの”マイ・バック・ペイジ”なんかをやってます。
☆やはり、フォーク・ラグタイム・ゴスペルに彼の音楽的ルーツがあるのでしょう。

そして、このアルバムは、インパルスに移籍しての2枚目にあたります。
この当時の主要メンバーと言えば
キースのピアノの他、
ベースにチャーリー・ヘイデン(オールネット・コールマングループ出)
ドラムス、ポール・モチアン(スコット・ラファロ含む往年の名ビル・エヴァンストリオの一員)
テナーサックス、デューイ・レッドマン(同じく、オールネット・コールマングループ出)
です。
ただ、このアルバムもいまいち、散漫な印象は残るのですが、
必聴の曲が2曲!あります。
LPのB面の1と2(CDの5と6)
5.イントロダクション~ヤキ・インディアン・フォーク・ソング
あっという間に、砕け散るような、優しいピアノのイントロから、
サックスの加わる、フォークバラードに続いてゆきます。
こ れ は、コルトレーンの”ナイーマ”に匹敵するような名品ですよ!
そして、続く
6.ル・ミストラル
これは、いい!!
リズミカルな中、これでもか、これでもかと、
キースのピアノがのたうちまわります。
結局、この音づくりを突き進めていって、
次の大ヒットアルバム”Death And The Flower”が生まれます。

ただ、他の曲でのケチなエレキギターはご愛敬・・・
この後、キースは、電気ものといっさい、決別しております。

懐かしいのは、この年、1974年の初め
キース・ジャレット初来日!コンサート!!
大阪は、サンケイ・ホールでのキース・ジャレット・カルテット
今の人気からすると、びっくりするような小さなホールでしたナ・・・

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by cuococarino | 2005-02-20 11:14