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お木曳(おきひき)その弐

前回、20年に一度の伊勢が誇る民族伝統行事「お木曳」についてお話しました。
では、本日は
4/12(水)に行われたお木曳行事の初式「役木曳」参加リポートであります。
この内宮領は、「川曳」だということはご説明いたしましたね。
伊勢神宮の内宮の袂を流れる清流、五十鈴川の下流から内宮の神域までの約1キロほどを川ぞりに乗せた大切な棟持柱を引きながら遡って納める行事であります。
普段はここ最近の傾向で、お越しになった観光客の方が「以前はもっとなみなみと川水が流れていたのになぁ・・」と、嘆かれるほどの五十鈴川なのであります。
地球規模の「砂漠化、少雨傾向」の影響でありましょうか。。。
はたまた、日本どこでも見られるように、森林伐採の影響か、森や山の保水能力の低下により、
ひとたび雨が降るとその翌日には川は濁流と化し、一気に水は海に流れ込み、すぐにチョロチョロの川に戻ってしまうのであります。
ご多分に漏れず、ここ五十鈴川もそんなふうでありました。
なので、「川曳」。。。今回、初参加(前回の20年前は、20代後半で興味ナシ)ながら、
ふんふんふん、ほとんど水のないあの川の河原石の上をガラガラ曳いてゆくのねん、という感じでおりました。
と、ところがっ!っで、あります!!
な、なんと!前日の火曜日は一日中春の嵐状態の大雨の一日。。。
たはは ♪
翌日、曇天の中、川は雑炊じゃなかった、増水!!!
文字通りの「川曳き」日和でありました。トホホ
(っが、まだコトの大変さに気づかぬ、かわいいコックさん・・・でありました)

だいたい、性格的に人のアトを行くのはイヤなほう・・・
せっかくなら、先頭の方がイイよなぁ(目立つし・・)
&進行方向むかって右側は見物客が多い
(す、す、水深が深いことに気が付いていない)

っと、ヨコシマな考えで、先頭付近、右側の綱の場所を確保!
が、が、が・・・・・アララ?
出発直前にはいつの間にか、先頭の方がいなくなっているう・・・
せ、せ、先頭やがなぁ===3 (カッコええ~~)
っと、思ったのもつかの間でございましたぁ。 だはは ♪

というのも、まだ最初のうちは流れも穏やかで、水深も浅め・・・
っが、川上に遡上するにしたがって、深くて流れの速い処がっ!
しかも、まだ4月で曇り空のため、水温が低く寒いのであります。
そして、アトに続く人は綱に頼ることが出来るのですが、
先頭は、自分で足下を確かめながら、しかも自分の体勢を確保しつつ綱を引っ張らねばならないのであります。
初めのうちは、かけ声(エンヤー!の掛け声とともに曳く)も、ふにゃら&ふにゃら
(チームプレー苦手で、高校時代の合唱祭ではいつも、くちパク)

がっ!がっ!がっ!

流れが速くなり&水深が深くなる(腰辺り)に従って、もうもう!必死であります!
川底は見えないし、足場は悪いし、流れが速くて進むのも一苦労!!!
転んだら、先頭なので頼るモノがなくアウト!流されるう~ のであります。
こりゃぁ、声出して自分に気合い入れないことには、ヤバイっ!!!
いつの間にか
お木曳(おきひき)その弐_b0054602_15491133.jpg


エンヤー エンヤー ♪ 

っと、腹の底から掛け声をかけるワタシがおりましたぁ。
だははぁ ♪

そんな行軍の末、たどり着いた宇治橋下でございました。 ふ~~~う
本来なら、もっと川上から陸揚げするのですが、これ以上は水深が深くて無理
ということで、宇治橋からは川に入らなかった方たち&子供たちも加わりホノボノ陸曳きいたしました。
そして、この到着を神妙にお待ち下さった伊勢神宮の神官の皆さま方でございます。
無事に五丈殿 (ごじょうでん)にお届けした、大切な内宮正殿の棟持柱3本
木曽で育った、なんともまあ!立派なヒノキでした。
(神宮では、200年後のご遷宮まで見越してヒノキを育てているそうです!)

やはり!神様は、我々に試練を与えて下さったのでありましたあ。
その分!達成感もひとしおの各奉曳団の皆さまだったことでありましょう!

そう!20年に一度の希少な機会であります。
一般の本曳き、今年の外宮領の陸曳はこの5月~6月にかけて
また、縁もゆかりもない全国の方のためには『一日神領民』の制度があり参加出来ます。
しかし、今年7月の我らが内宮領の川曳には、その制度はナシ。
また、新しい住宅地には奉曳団がないところも多いし、古い地区は若年層が少なくなって人員確保も苦労しているようですが、
当店のある五十鈴ヶ丘団地(都会の団地でなく、分譲地区画の団地)はまだ、30年足らずの新しい地区ではありますが、おかげさまでまとまって奉曳団があるのであります。
しかも、陸曳、川曳の両方に参加したことがある方によると、断然!川曳のほうがおもしろいそうであります。
7/30(日)の本曳に、うちの縁者ということで、ご参加いただくことが可能です。
(今回のような増水の可能性もあるにはありますが、陸揚げしてからの陸曳だけでもOK)
今年or来年の本曳きの機会に伊勢をお訪ね下さるのもいいかもしれませんよ!

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by cuococarino | 2006-04-14 21:03